受け継がれていく3色弁当

母が作ってくれたお弁当の中で、一番好きだったのは3色弁当です。
我が家の3色弁当は、鶏のひき肉のそぼろ・いり玉子・青シソの漬物です
味のバランスが良く、この3品がご飯の上にのっているだけで、他のおかずはいらないくらいご飯が進みます。
3色弁当の時は、お箸の他にスプーンが添えられているので、
お弁当箱のフタを開けなくても「おっ!今日は3色だ」と分かりテンションが上がります。

 

大人になり自分でお弁当を作るようになってからも、時々この3色弁当を作ります。
職場で3色弁当を食べている時に、同僚の女性が私のお弁当をじっと見ています。
「私の娘から『友達の3色のお弁当を食べたらすごく美味しかった。今度作ってくれ』と頼まれました。
私の国ではお弁当を作る文化がないので作り方が分かりません。そのお弁当の作り方を教えてください」と言います。
その同僚の女性は、海外から日本にお嫁にいらした方です。
「良かったら、ちょっと食べてみますか?」と食べていただき、簡単にお弁当の作り方をメモに書いて渡しました。
「3色弁当はご家庭によって具材が違うようなので、お子さんに確認してくださいね」と一言添えておきました。

 

私の母の作ってくれた3色弁当を私が真似て作るようになり、
私の3色弁当をヒントに同僚のご家庭でも3色弁当が作られるようになりました。
その後、3色弁当は同僚の娘さんのお気に入りのお弁当になり

「最近では一緒にお弁当を作っています」と、教えてくださいました。
同僚の娘さんもご自分のお子さんのために、3色弁当を作る日が来ることでしょう。